Yoshikawa Mae from India 吉川めいのほぼ月イチ インド発見記
[03月]What is MANTRA??
最近、日本でも「マントラ」という言葉をよく耳にするようになりました。
ヨガの練習を行っていると、いつかは必ず出会う、体だけに留まらない、「音の振動」からアプローチするヨガのプラクティス。
「マントラ」って聞くと、「祈り」なの?「お経」なの? と、まだまだ一般的な現代人にとっては馴染みのない世界なのかもしれません。

「マントラ」って、インドでは学校の朝礼に使われたり、家庭でもお食事前に使ったり、
必ずしもヨガと関係する場で活用されるものでもなく、文化的に馴染みのあるものなのです。
サンスクリット語の神聖な音の響きを使う、「マントラ」。
今の日本人にとってはどのように捉えたらいいのでしょうか?

「マントラ」という言葉自体は、「マン」は心の意であり、「トラ」は変化や変貌を指す意味。簡単に言ったら、人の心に変化の影響を及ぼすパワーをもつ振動であり、波動だと言えます。例えば、ヨガの練習で言うと、私達はポーズの練習を呼吸と合わせて行うことによって、人体におけるエネルギーの流れを調整し、浄化をはかりますが、音の振動を扱うマントラのプラクティスでは、微細な波動の次元から、人体のエネルギーの流れの調整を計らうのです。
ヨガでは、総体的なプラクティスを行うため、具体的な次元における「肉体」と内面的な「心」はつながっているものとして扱います。従って、マントラを唱えるチャンティングのプラクティスは、正しく行うと、心のありようや、気持ち的な面だけではなく、身体的な影響まで感じられるものです。

例えば、ヨガクラスの始まりや終わりに、よくみんなで一緒に唱える「OM」。
OMの音は、全宇宙の始まりから終わりまで、すべての音を含む、すべての音の源がマントラです。
サンスクリット語だから、日本人である私達にとっては、まだまだ新しい感じがするのですが..。
実は似たような「音の振動を通してみんなの意識を一つにする」ということは、日本文化にも古くからあるものです。

私が、よくヨガクラスの際に例に挙げるのが、「一本締め」。(笑)
最初は「???」一本締めと、OMチャンティングと、どういうつながりがあるの? と思われるかもしれませんが、部屋にいるすべての人間の意識を一つの「今」に集め、音の振動を使い「一本に締める」というのは、ヨガでいう「一体感」を味じわう、立派な方法だと言えると思います。

ヨガプラクティスで使うマントラには、シンプルなOM以外にも、それぞれ独特な作用を持って、人体に働きかける特定なサンスクリット語の音の響きのパターンをもつマントラが数多くあります。

大切なのは、頭を使って理解することよりも、「心」に働きかけるプラクティスとして理解し、ひとまずオープンな心でその音の振動に浸ってみること。ヨガクラスの場や、インドのお寺などに行ったら、ただただ体験として、変化のパワーを持つ、そのフィーリングを味わうことができると思います。