Yoshikawa Mae from India 吉川めいのほぼ月イチ インド発見記
[04月]インド文化と「ことば」
先月「げっぷと美人」で触れた、インド文化における「失礼」とか「すみません」や「ごめんなさい」を表す言葉の少なさについて、今回はその真相に迫ってみたいと思います。


インドの国家言語であるヒンディー語では、本当に「すみません」や「ごめんなさい」にフィットする言葉の表現が存在しないのです!
だから、インドに行ったことのある人なら逆に、インド人が普通に英語を使って「Oh sorry, sorry」と言うことを耳にしたことがあるかもしれません。


ヒンディー語の表現だと、「Mujhe kshama kijiye」や「Mujhe maaf kijiye」といって、「許してください」というニュアンスになるのです。
例えば、学校で先生に提出するレポートが遅れてしまったり、本当に悪いことをしてしまった時には値する表現ですが、軽くげっぷを発した時などには相応しくないのですね。


もっとも、インド人的には「げっぷ」は天然のことであり、神さまの営みの通りなので、そもそも「すみません」や「ごめんなさい」に値しないと言うのが実情なのです。
他によく使われる表現としては、テレビの放送中に不具合があった場合など、「Hame khed hai=(私たちは)申し訳ございません」という丁寧語の言葉です。
この表現に続いて「ご覧いただいている番組途中に不具合が生じました」というメッセージが画面に写し出されるのです。


道に迷った時に、「すみません…道をお尋ねしたいのですが」と言いたい時、ヒンディー語では単純に「Suniye=聞いてください」と言って、人に声をかけるのです!
他人に向かっていきなり「聞いてください」とは、日本人的にはなかなか出てこない感覚ですよね。


考えれば考えるほど、これって以前のこの記事で述べたことがある、インド的な「めいわく」の感覚と深く関係していると感じました。
インド的な考えでは、「人はお互いにめいわくをかけ合って暮らしてなんぼ」ですから、それを突き詰めていったら、謝罪の言葉が少ないのは当然なのかもしれません。


それに比べて日本語の謝罪の言葉の多さと言ったら…。
それはそれでちょっとあきれてしまうこともあります。仕事相手で、なんでもない時にやたらと「すみません、すみません」ばかりを言って、それが口癖になっている人とか。

私的には、多少人にめいわくがかかっていたとしても、その「すみません」を全部「ありがとう!」に変えられたら、きっとあなたの人生変わるのに〜!!な〜んて思ってしまうこともしばしば。(笑)


こんな文化的な違いが見えてきたりするから、やっぱり言葉の勉強は面白くて好きです:)