Yoshikawa Mae from India 吉川めいのほぼ月イチ インド発見記
[01月]Janeu
新年明けましておめでとうございます。みなさま素敵なお正月休みをすごされましたか? じっくり骨休めをしたところで、がんばってお仕事に戻ろうか!という今日この頃です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


5年目に入った私の連載『ほぼ月イチインド発見記』。「ウェブ連載は継続していってもらいたいと思っているんだけど、インドネタなら尽きないかなと思って?」とYOGINI編集者のNさんに聞かれ、深くうなづいたことを昨日のことのように覚えています。


インドという国は、不思議と私の中で「心のふるさと」のように心底ほっこりするところがありながら、いつになっても「アレなんだろう?」という不思議が絶えません。
今日は、インド人の男性が身に付けている「糸」に注目してみたいと思います。

儀式の時などに伝統的な布1枚を身にまとい、上半身裸の時は特に目立つと思います。
みなさんはそんな姿を見て「あの糸はいったい何なんだろう?」と思ったことはありませんか?




この糸は「Janeu(ジャネウ)」と言って、主に上流階級のヒンドゥー家庭の男性が身につけるものです。
上流階級のブラーミンの家庭では、男の子がおよそ7歳〜14歳頃に、神聖な印である3本の糸をよって身につける祝福の儀式を行います。
3本の糸は、シヴァ神/ヴィシュヌ神/ブラフマー神の象徴とされています。

儀式ではマントラのチャンティングが行われ、若い男性が真実へと導かれるよう祈りが込められます。
それは日本の感覚でいう成人式と似たところがあるかと思います。儀式で崇められる9つの惑星は、バランスの良い人生のための象徴であり、8人のグルは長寿のためのシンボルです。
儀式を行うべき年齢は具体的に決められていませんが、必ず婚姻前に行うこととされています。

ヒンドゥー文化においては、この儀式を終え、聖なる糸を身につけていない男性は、まだ半人前。
糸を身につけるまでは、一家の主人として家庭におけるヒンドゥー儀式を率いることや、一家の大黒柱となることができないとされています。
従ってこの儀式は、時に「Adhi Shadi(アディシャディ)=半分既婚の身」と言われるほど、「大人になったよ」という証拠なのです。

「でも… 7歳とか10歳とかで??」というのが日本人としての素直な反応なのですが、インドという国では、思春期の若さで家庭によって取り決められたお見合い結婚をすることがまだまだ多いので、インドの感覚としては決して早すぎるものではないのかもしれません。