Yoshikawa Mae from India 吉川めいのほぼ月イチ インド発見記
[11月]おふくろの味、サンバール
「インド」と言えば「インド料理」という人がいるほど、インド料理は世界中で盛んです。
これは、国外に移住しているインド人の多くがレストランを営んでいるからでしょう。
インド料理と言えば、真っ先に思いつくのが「カレーとナン」。
しかしこのカレーとナンは南インドではほとんど食べないって、知っていましたか?

カレーとナンは北インドのものなのです。南インドでは、
北インド料理を出すようなレストランで外食できる裕福な人でないと、
普段カレーとナンを口にすることはありません。

南インド料理の主食になるのはご飯(北でも食べますが)。
パンの場合は全粒粉のチャパティやロティといった、パン種を入れていない、平たいものが多いです。
ご飯と一緒にいただくおかずはどれも香辛料が効いているので、外国人にはどれも
“カレー風”に思えるのですが、サンバールやサプチやラサムなど、それぞれ違うおかずとして存在します。

おかずの中でもメインで、南インドのどの家庭にも必ずあるのが「サンバール」。
トマトなどの野菜ベースに、タマリンド、ターメリック、コリアンダーやクミンなどが入っていて、
多くの家庭では毎朝お母さんが台所で仕込んでいるいい香りがします。
絶妙なバランスの香辛料が入っているサンバールは、カレーより水っぽいライトな仕上がりで、
赤色のスープの中に小さく切った野菜がころころ入っている感じです。
インドでは、このような品を「カレー」と言っても通用しません!

味や辛さは各家庭の個性やお店によって差があります。
日本の感覚で言ったら「お味噌汁」といったところでしょうか。
ほんわり温かくなる味で、私はとても好きです。スープよりは味が濃いので、
ぶっかけご飯のように「サンバール・ライス」として食べたり、
南インド主流のドーサやイドリーといった、お米のパウダーとレンズ豆でできた品と一緒にいただきます。



南インド定番の「マサラ・ドーサ」はサクッと鉄板で焼き上がったパンケーキ状のものの中に、ポテトが包んであります。付け合わせとしてココナツのチャツネ(白色)とサンバール(赤色)といただきます。